Jorgeです。
引き続き、アルファベットと発音について見ていきましょう。
スペイン語の母音は以下の5つです。
a | ア |
i | イ |
u | ウ |
e | エ |
o | オ |
これら母音を子音と組み合わせることで、さまざまな発音を生み出します。
仕組みはローマ字と似ており、発音も近いものがあるので、スペイン語の文は割りと直感的に発音をすることができるでしょう。
それでは、アルファベット一文字ずつ発音を見ていきましょう。
・a
a ア・b
「ア」の発音の母音です。
例) abajo アバホ:下
b ベ・c
母音と組み合わせて「バ行」の発音となります。
ba bi bu be bo バ ビ ブ ベ ボ
例) bebida ベビーダ:飲み物
c セ
母音との組み合わせにより「カ行」と「サ行」が混ざっているので注意してください。
ca ci cu ce co カ シ ク セ コ
例) Cusco クスコ:皆さんもご存知のとても素敵な町の名称です
・ch
ch チェ
母音との組み合わせで「チャ行」の発音となります。
cha chi chu che cho チャ チ チュ チェ チョ
例) chancho チャンチョ:豚
・d
d デ
母音との組み合わせで「ダ行」の発音となります。
が、di は「ヂ」ではなく「ディ」、du は「ヅ」ではなく「ドゥ」となります。
英語のDの発音と同じと思ってください。
da di du de do ダ ディ ドゥ デ ド
例) dedo デド:指
・e
e エ
「エ」の発音の母音です。
例) por ejemplo ポル エヘんプろ:例えば~
・f
f エフェ
母音との組み合わせで「ファ行」の発音となります。
下唇を上の歯で噛んで発音します。
fa fi fu fe fo ファ フィ フ フェ フォ
例) fuego フエゴ:火
・g
g ヘ
この g はローマ字読みとほぼ同じですが、gi と ge の場合のみ「ヒ」・「ヘ」と発音するため、紛らわしく要注意です。
ga gi gu ge go ガ ヒ グ ヘ ゴ
例) gigante ヒガンテ:巨人 gente ヘンテ:人々
加えて、gu + 母音でさらに異なる発音になります。
これは覚えてください。
gua gui gue guo güi güe グア ギ ゲ グオ グイ グエ
例) Paraguay パラグアイ:国名 guitarra ギターラ:ギター
・h
h アチェ
この子音は発音をしません。
発音しないなら、何故つづるのだとややこしいですね(汗
例) Hola. オら:やあ(挨拶)
・i
i イ
「イ」の発音の母音です。
例) ir イール:行く(動詞の原型)
・j
j ホタ
日本語にすると「は行」の発音になってしまうのですが、ちょっと異なります。
j の発音は痰を吐く時みたいに、喉の奥に息をこすり付けるような仕方で発音します。
ju と fu はどちらも「フ」と聞こえますが、juの場合は下唇を噛まず、口を開いて喉の奥で発音します。
便宜上、このサイトでは f の場合をカタカナ、 j の場合をひらがなで発音の説明をします。
ja ji ju je jo は ひ ふ へ ほ
例) juego ふエゴ:遊び、試合 ⇔ fuego フエゴ:火
・k
k カ
母音との組み合わせで「カ行」の発音になります。
主に外来語に使われるため、あまり登場しません。
ka ki ku ke ko カ キ ク ケ コ
例) kilómetro キろメトロ:キロメートル
・l
l エれ
英語のL:エルの発音と似ており、舌先を前歯の裏の歯茎に当てて発音します。
r の発音が舌で上あごを弾くようにして発音するのに対し、l の方は若干にごって聞こえると思うので、慣れれば何とか聞き分けられるはずです。
日本語の「ラ行」の発音はどちらかというと r の発音になってしまうため、l の方を意識して日本語の「ラ行」と異なる発音にする必要があります。
本サイトでは便宜上 r をカタカナで、l をひらがなで表記しています。
la li lu le lo ら り る れ ろ
例) libro りブロ:本 libre りブレ:自由な
・ll
ll エリェ
エれを重ねた子音です。
舌を前歯の歯茎に当てて「リャ行」のような発音をします。
「リャ」や「ジャ」、さらには「ヤ(イァ)」のような音にも聞こえます。
これらのどれで発音してもだいたい聞き取ってもらえます。
このサイトでは「リャ行」で表記を統一しますが、実際の発音ではリャとジャの中間の音を目指してください。
lla lli llu lle llo リャ リ リュ リェ リョ ジャ ジ ジュ ジェ ジョ
例) Me llamo Jorge. メ リャモ ホルヘ:私はホルヘといいます。
・m
m エメ
母音との組み合わせで「マ行」の発音となります。
また英語と同じように m が「ん」の発音になることがあります。
その場合便宜上平仮名の「ん」で表記します。
ma mi mu me mo マ ミ ム メ モ
例) amor アモール:愛 amigo,amiga アミーゴ、アミーガ:友達(男性、女性それぞれ)
・n
n エネ
母音との組み合わせで「ナ行」の発音となります。
また英語と同じく n で「ン」の発音となることがあります。
na ni nu ne no ナ ニ ヌ ネ ノ
例) negro ネグロ:黒(色) con コン:~と一緒に(英語のwith)
・ñ
ñ エニェ・o
これはローマじにはない表記です。
母音とともに「ニャ行」の発音となります。
ña ñi ñu ñe ño ニャ ニ ニュ ニェ ニョ
例)señorita セニョリータ:若い女性への呼びかけ(英語のmiss)
o オ・p
「オ」の発音の母音です。
例) socorro! ソコロ!:助けて!(緊急事態に)
p ペ
母音との組み合わせで「パ行」の発音となります。
pa pi pu pe po パ ピ プ ペ ポ
例) papel パペる:紙
・q
q ク・r
母音との組み合わせは2つのパターンしかありません。
c だけで完成しない「カ行」の発音を補います。
qui que → ca qui cu que co キ ケ カ キ ク ケ コ
例) máquina マキナ:機械 queso ケソ:チーズ
r エレ
母音との組み合わせで「ラ行」の発音となります。
上あごを舌で弾くようにしてはっきり発音してください。
注意点は r から始まる単語、および l, n, s の後に r が続く場合に巻き舌の発音になります。
巻き舌とは舌先を振動させて発音する方法です。
できない人は「サッポロラーメン」を早口で何度も繰り返すと感覚が掴めるそうです。
巻き舌の発音は便宜上下線を引いて表記します。→ラ
ra ri ru re ro ラ リ ル レ ロ
例) por favor ポル ファボール:お願いします sonreír ソンレイール(レが巻き舌):微笑する
reloj レろホ:時計
・rr
rr エレ ドブレ
r の項で説明した巻き舌の発音です。
単語の最初に現れることはありません。
このサイトでは便宜上下線とともに表記します。
rra rri rru rre rro ラ リ ル レ ロ
例) carro カーロ:車 perro ペーロ:犬 ⇔ pero ペロ:しかし(英語のbut)
・s
s エセ
母音との組み合わせで「サ行」の発音となります。
si の発音は息が強く「スィ」のように発音してください。
sa si su se so サ スィ ス セ ソ
例) salsa サるサ:ソース、サルサ(音楽のジャンル)
・t
t テ・u
母音との組み合わせで「タ行」の発音になりますが、ti と tu は「ティ」「トゥ」の発音になります。
ta ti tu te to タ ティ トゥ テ ト
例) todo トド:すべての tienda ティエンダ:お店・商店
u ウ
「ウ」の発音の母音です。
例) usted ウステ:あなた
・v
v ウベ
b と同じく母音との組み合わせで「バ行」の発音となります。
b との音の区別はありませんので、スペルを覚えるときは気をつけてください。
va vi vu ve vo バ ビ ブ ベ ボ
例) vino ビーノ:ワイン
・w
w ウベ ドブレ
「バ行」もしくは「ワ行」の発音になりますが、外来語の表記のときにしか使用しません。
例) whisky ウィスキー:酒の種類(なぜか写真を撮るときの掛け声にも使用する)
・x
x エキス
ks もしくは s の子音の発音となります。
正しくは ks ですが、発音が省略されて s だけで発音する人もいると思ったらよいでしょう。
例) exacto エ(ク)サクト:正しい explicar エ(ク)スプりカール:説明する
・y
y イ グリエガ
母音との組み合わせで「ヤ行」もしくは「ジャ行」の発音となります。
ペルーでは「ジャ行」に近いですが、「ジャ」ではなく「ジヤ」、「ジア」、さらに言うと「イ゛ ア」(イの濁音)のような感覚でしょう。
このサイトでは便宜上「ジャ行」の発音で表記します。
また y 単体で「イ」の発音となります。
ya yi yu ye yo ジャ ジ ジュ ジェ ジョ
例) ayer アジェール:昨日
・z
z セタ
s と同じく母音と組み合わせて「サ行」の発音を表します。
スペインでは英語の th の発音となりますが、南米では s と同じ発音です。
za zi zu ze zo サ シ ス セ ソ
例) azúcar アスカル:砂糖 zapato サパト:靴
いかがだったでしょうか?
この項目はサラッと読み流して、必要なときにまた見直しながら使用してくださいね。
発音のルールはまだいくらか押さえておきたい項目があるので、また次回説明します。
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